現場ブログ
解体工事の隣地トラブルを防ぐ!施主ができること・業者の役割、円満解決の秘訣

こんにちは!岡山の解体専門業者の株式会社アライブです。
「いよいよ実家の解体を決めたけれど、一番の心配は、やっぱりご近所さんとの関係…」「工事中の騒音やホコリが原因で、お隣さんと気まずくなったり、クレームが入ったりしたらどうしよう」「万が一、隣地トラブルに発展した場合、工事を依頼した自分にも責任があるのだろうか?」このように、解体工事を計画される中で、近隣の方々への影響や、それに伴うトラブルへのご不安は、費用や工期以上に大きな心労となっている方が少なくありません。
この記事では、そんな皆様の心労を少しでも軽くするために、私たち解体のプロフェッショナルが、「解体工事における隣地トラブル」を未然に防ぐという観点から、施主様ご自身ができることと、私たち業者が果たすべき役割を明確に分け、円満な解決に至るための秘訣を、具体的かつ実践的に解説いたします。
この記事を最後までお読みいただければ、解体工事に伴う隣地トラブルへの漠然とした不安が解消され、ご近所様と良好な関係を保ちながら、円満に工事を完了させるための具体的な行動指針が明確になります。岡山で解体工事を具体的に計画中で、特に近隣への影響や隣地トラブルを心配されている方、住宅密集地での解体工事を控えており、施主としてやるべきことを知っておきたいとお考えのご家族は、ぜひご一読ください。
目次
【なぜ施主も?】解体工事の隣地トラブルにおける発注者の責任と精神的負担
解体工事は業者が行うものですが、万が一隣地トラブルが発生した場合、その影響は工事を発注した施主様にも及ぶ可能性があります。「業者がやったことだから、自分には関係ない」とは、残念ながら言えないのが実情です。ここでは、なぜ施主様も隣地トラブルに対して無関係でいられないのか、その法的な側面と精神的な負担について解説します。
まず、法律的な観点から見ると、工事の発注者には「発注者責任」という考え方があります。これは、注文者(施主様)が、請負人(解体業者)の仕事について、注文や指図に過失があった場合には、損害賠償責任を負う可能性がある、というものです(民法第716条)。例えば、無理な工期を強いたり、明らかに危険な方法で工事を行うよう指示したりした場合は、施主様の責任が問われる可能性があります。また、産業廃棄物の不法投棄など、特定の法律では、業者だけでなく排出事業者である施主様も罰則の対象となることが定められています。
しかし、法的な責任以上に、施主様にとって重くのしかかるのが「精神的な負担」です。近隣の方々にとって、工事の窓口は、見知らぬ業者ではなく、長年お付き合いのある「お隣の〇〇さん」、つまり施主様ご自身です。クレームや苦情は、まず施主様の元へ寄せられることが少なくありません。
- 直接的なクレーム対応のストレス: 「うるさくて眠れない」「洗濯物が干せない」といった直接的な苦情を受けることは、非常に大きな精神的ストレスとなります。
- 近隣関係の悪化への不安: 解体工事が原因で、これまで築いてきたご近所との良好な関係が崩れてしまうのではないか、という不安は、工事期間中ずっと付きまといます。
- 工事完了後の生活への影響: もしトラブルがこじれてしまった場合、解体後にその土地を売却したり、新しい家を建てて住んだりする上でも、気まずい思いをし続けることになりかねません。
以前、あるお客様が、ご自身で探された格安の業者に解体を依頼された際、その業者の対応が悪く、近隣からお客様の元へ連日苦情が寄せられる事態になったそうです。お客様は、工事の騒音だけでなく、近隣の方々との関係悪化に心を痛め、「解体工事がこんなに辛いものだとは思わなかった」と、私たちに相談に来られました。解体工事における隣地トラブルは、施主様ご自身の心労に直結する、非常に重要な問題なのです。
【工事前にできること】施主が行うべき隣地トラブル予防策|挨拶回りのマナーとポイント
隣地トラブルを未然に防ぐために、施主様ご自身が主体的にできる、最も効果的で重要な行動が「工事前の近隣挨拶」です。業者任せにするのではなく、施主様が自らの言葉で、誠意をもってご挨拶することが、後のトラブルを驚くほど減らすことに繋がります。ここでは、施主様が行うべき挨拶回りの具体的なマナーとポイントを解説します。
1. 挨拶に伺うタイミングと範囲
- タイミング: 工事開始の1週間~10日ほど前が理想的です。直前すぎると「急な話だ」という印象を与え、早すぎても忘れられてしまう可能性があります。
- 範囲: 最低限、「向こう三軒両隣(自宅の向かい3軒と、左右の隣家2軒)」には必ず伺いましょう。さらに、工事車両が通行する道路沿いのお宅や、裏手のお宅など、少しでも影響が考えられる範囲まで広げると、より丁寧な印象になります。
2. 誰と、何を持っていくか
- 誰と?: 施主様と、解体業者の現場担当者が一緒に回るのが最も理想的です。「工事の責任者です」と業者を紹介することで、近隣の方々も安心します。
- 何を持って?: 手土産として、500円~1,000円程度の粗品(タオル、洗剤、地域指定のゴミ袋など、後に残らない消耗品が好まれます)を用意し、のし紙には「御挨拶」と名字を記載します。
3. 挨拶の際に伝えるべき重要なポイント
口頭で伝えるだけでなく、以下の内容をまとめた簡単な挨拶状を用意すると、ご不在の場合にも対応でき、情報が正確に伝わります。
- 工事の目的と概要: 「この度、老朽化に伴い、こちらの家屋を解体することになりました」といった簡単な説明。
- 工事期間: 「〇月〇日から〇月〇日頃まで」という、おおよその着工日と完了予定日。
- 作業時間帯: 「作業は、平日の午前8時から午後5時頃までを予定しております」といった具体的な時間。
- 休工日: 「日曜日と祝日は、お休みさせていただきます」といった休日に関する情報。
- 緊急連絡先: 最も重要なのが、解体業者の現場責任者の名前と、すぐに繋がる携帯電話の番号です。「何かお気づきの点がございましたら、ご遠慮なくこちらの現場責任者までご連絡ください」と一言添えることで、万が一の際のクレームの矛先が、施主様でなく業者に向かうようになります。
- お詫びと協力へのお願い: 最後に、「工事期間中は、騒音や振動、車両の出入りなどで、大変ご迷惑をおかけいたしますが、安全には最大限配慮して進めますので、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます」という、誠意ある言葉で締めくくります。
あるお客様は、工事前の挨拶回りで、お隣のご主人が夜勤のあるお仕事をされていることを知りました。その情報を私たちと共有してくださったおかげで、私たちは、ご主人がお休みになる平日の午前中は、特に大きな音の出る作業を避けるといった、特別な配慮をすることができました。このお客様の細やかな心配りが、結果的に非常に円満な工事に繋がりました。施主様と業者が連携して行う近隣挨拶は、隣地トラブルに対する最強の予防策なのです。
【工事中のチェック項目】施主が現場で確認すべき業者の安全対策と配慮

工事が始まった後も、施主様が現場の状況に関心を持つことは、隣地トラブルの予防に繋がります。もちろん、現場の中に入って作業を監視する必要はありません。通りがかりに、外から少し様子を見るだけで、その業者がきちんと安全対策や近隣への配慮を行っているか、その姿勢を伺い知ることができます。ここでは、施主様が工事中に確認できる、簡単なチェック項目をご紹介します。
~チェックポイント5選~
1. 養生シートは、きちんと隙間なく張られているか?
現場の周囲を囲う養生シートは、粉塵の飛散や騒音の軽減、そして万が一の飛来物を防ぐための、近隣への配慮の最前線です。
- チェックポイント: シートがめくれていたり、破れていたり、あるいは隙間だらけだったりしないか。特に、隣家との境界部分が、丁寧に養生されているかを確認しましょう。
2. 現場の前面道路や周辺は、きれいに保たれているか?
現場の清潔さは、その業者の安全意識や管理能力を映す鏡です。
- チェックポイント: 工事車両の出入りで、道路が泥だらけになっていないか。毎日の作業終了時に、周辺の清掃を行っているか。タバコの吸い殻や空き缶などが、現場周りに散乱していないか。
3. 散水(水まき)は、適切に行われているか?
解体工事中の粉塵の飛散を防ぐために、散水は不可欠な作業です。
- チェックポイント: 重機で建物を壊している際に、別の作業員がホースで水を撒いているか。特に風の強い日には、念入りに散水が行われているか。
4. 作業員の態度やマナーは良好か?
現場の雰囲気も、近隣の方々によく見られています。
- チェックポイント: 作業員が、近隣の方と会った際に、きちんと挨拶をしているか。大声で雑談したり、乱暴な言葉遣いをしたりしていないか。休憩時間のマナーは守られているか。
5. 工事車両の駐車マナーは守られているか?
工事車両によるトラブルも、非常に多く発生します。
- チェックポイント: 近隣の迷惑になるような場所に、無断で駐車していないか。通行の妨げになっていないか。必要に応じて、交通誘導員が配置されているか。
もし、これらの点で「ちょっとおかしいな」「配慮が足りないな」と感じることがあれば、遠慮なく現場の責任者や、会社の担当者に伝えましょう。施主様からの指摘は、業者にとって最も効果的な改善のきっかけとなります。以前、あるお客様から「朝、現場の前を通ったら、養生シートの一部がめくれていたよ」とご連絡をいただいたことがあります。私たちは、すぐさま現場に駆けつけて補修し、お客様にご報告とお詫びをしました。このお客様の「目」があったからこそ、私たちはより一層気を引き締め、安全管理を徹底することができました。施主様の関心は、工事の品質を高める力になるのです。
プロはここまで徹底!優良業者が実践する専門的な隣地トラブル対策(家屋調査など)
施主様が行う近隣挨拶や、工事中のチェックも重要ですが、隣地トラブルを根本から防ぐためには、やはり解体業者自身の専門的な対策が不可欠です。法令遵守はもちろんのこと、優良な業者は、さらに一歩踏み込んだ、専門的なトラブル予防策を実践しています。ここでは、プロの業者が行う、代表的な隣地トラブル対策をご紹介します。
1. 工事前の「家屋調査(かおくちょうさ)」の実施
これは、特に隣家との距離が近い場合や、老朽化した建物が隣接している場合に、絶大な効果を発揮するトラブル予防策です。
- 内容: 工事を始める前に、第三者の専門調査会社に依頼し、隣接する家屋の外壁、基礎、塀、建具などの現状を、写真やビデオ、計測などによって詳細に調査・記録します。
- 目的とメリット:
- 客観的な証拠の保全: 万が一、工事後に隣家から「解体の振動で壁にひびが入った」といった申し出があった際に、それが工事によるものなのか、元々あったものなのかを、この調査記録に基づいて客観的に判断できます。
- 無用な紛争の回避: 感情的な「言った・言わない」の争いを避け、事実に基づいた冷静な話し合いが可能になります。
- 近隣への安心感の提供: 事前に調査を行うことで、「ここまで配慮してくれるなら」と、隣家の方に安心感を与えることができます。
- 費用はかかりますが、深刻な紛争に発展した場合の損害賠償や裁判費用を考えれば、非常に有効なリスク管理手法と言えます。
2. 詳細な「施工計画書」の作成と、それに基づく作業
優良な業者は、工事に着手する前に、必ず詳細な施工計画書を作成します。この計画書には、解体の手順だけでなく、騒音・振動を最小限に抑えるための工法の選定、重機や工事車両の動線計画、粉塵対策としての具体的な散水計画、そして緊急時の連絡体制など、あらゆる隣地トラブルを想定した対策が盛り込まれています。
3. 定期的な「近隣コミュニケーション」
工事前の挨拶だけでなく、工事期間中も、近隣の方々とのコミュニケーションを大切にします。例えば、「来週は、特に大きな音の出る基礎の解体作業を行います」といった内容の「工事だより」を配布したり、現場監督が定期的に近隣を見回り、お困りのことがないかお声がけしたりします。
4. 万が一に備えた十分な「損害賠償保険」への加入
どれだけ万全を期しても、事故のリスクをゼロにすることはできません。そのため、優良な業者は、必ず、対人・対物ともに十分な補償額の損害賠償責任保険に加入しています。この保険が、万が一、隣家に損害を与えてしまった場合の、最後のセーフティーネットとなります。
以前、ある解体現場で、工事完了後にお隣様から「お宅の工事で、うちのブロック塀にひびが入ったようだ」とのご指摘がありました。私たちは、すぐにお詫びに伺い、事前に実施していた家屋調査の記録を確認しました。その結果、ひびは工事前から存在したものでしたが、私たちはその事実をただ突きつけるのではなく、調査記録を丁寧にご説明し、その上で「ご心配をおかけしたお詫びに」と、ひびの簡単な補修をサービスで行わせていただきました。この対応に、お隣様も大変ご納得くださり、施主様ともども、より良好な関係を築くことができました。プロのトラブル対策とは、技術だけでなく、こうした誠実な姿勢にこそ表れるのです。
【万が一の時】隣地トラブル発生!施主と業者が連携して行うべき正しい初期対応
万全の対策を講じていても、もし実際に隣地トラブルやクレームが発生してしまったら、どうすれば良いのでしょうか。その後の展開を大きく左右するのは、パニックにならず、迅速かつ誠実な「初期対応」ができるかどうかです。ここでは、トラブル発生時の、施主様と業者が連携して行うべき正しい対応について、その手順を解説します。
ステップ1:施主様はまず「傾聴と共感」、そして「業者への即時連絡」
もし、近隣の方から直接、苦情や申し出があった場合、施主様が取るべき行動は2つです。
- 誠実に話を聞く: まずは、相手の言い分を遮らず、最後まで真摯に耳を傾けましょう。そして、「ご不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございません」と、まずはご迷惑をおかけしていることに対して、共感とお詫びの気持ちを伝えます。ただし、この段階で、非を認めたり、安易な約束(「すぐに直します」など)をしたりしてはいけません。
- 速やかに業者に連絡する: そして、「すぐに工事の責任者に状況を伝え、対応させます」と伝え、その場で解体業者の現場責任者や担当者に電話をします。トラブル対応のプロである業者に、速やかにバトンを渡すことが重要です。
ステップ2:業者による迅速な現場確認と謝罪
連絡を受けた解体業者は、可能な限り速やかに現場に駆けつけます。そして、施主様と共に、改めて隣家の方にお詫びし、指摘された内容について、一緒に現場を確認します。この迅速な対応が、相手の感情を鎮め、問題をこじらせないための鍵となります。
ステップ3:事実関係の客観的な調査
業者は、持ち帰った情報を基に、トラブルの原因となった事実関係を客観的に調査します。家屋調査の記録や、作業日報、写真などを確認し、申し出の内容が工事に起因するものなのか、あるいは別の要因なのかを冷静に分析します。
ステップ4:施主と業者の協議と、解決策の提示
調査結果に基づき、業者と施主様で今後の対応方針を協議します。そして、業者が主体となって、隣家の方へ具体的な解決策を提示します。
- 工事に起因する場合: 補修や清掃、損害賠償など、誠意ある対応策を提示します。多くの場合、業者が加入している損害賠償保険が適用されます。
- 工事に起因しない場合: 工事前の家屋調査の記録など、客観的な証拠を示しながら、丁寧に状況を説明し、理解を求めます。
ステップ5:合意と再発防止策の徹底
解決策について合意が得られたら、その内容を書面に残し、双方が確認します。そして、業者は、同様のトラブルが二度と起きないよう、作業方法の見直しや、養生の強化といった再発防止策を徹底し、施主様と近隣の方々へ報告します。
私がこの業界で学んだ最も重要なことは、トラブル対応とは「誠実さ」に尽きる、ということです。以前、強風で養生シートが一部めくれ、お隣の植木にホコリがかかってしまったことがありました。すぐに私たちが駆けつけ、謝罪し、その日のうちに植木を丁寧に水で洗い流し、シートを頑丈に補修しました。大した被害ではありませんでしたが、その迅速で誠実な対応を見ていた施主様から、「アライブさんに頼んで本当に良かった。これなら安心して任せられる」という、最高の信頼の言葉をいただくことができました。トラブルは、誠実に対応すれば、むしろ信頼を深める機会にもなりうるのです。
まとめ
今回のコラムでは、解体工事を計画される誰もが不安に感じる「隣地トラブル」というテーマについて、特に「施主様ご自身が、解体業者と共に、どのようにトラブルを防ぎ、対処していくか」という、より実践的な視点に焦点を当てて、詳しく解説してまいりました。
解体工事における隣地トラブルは、その多くが、技術的なミスよりも、事前のコミュニケーション不足や、近隣への配慮の欠如から生じます。だからこそ、工事を依頼する施主様ご自身が、工事前の挨拶回りに主体的に関わったり、工事中の現場の様子に関心を持ったりすることが、トラブルを未然に防ぐための非常に有効な手段となるのです。
そして、私たち解体業者は、法令を遵守し、専門的な安全対策を徹底することはもちろん、施主様と緊密に連携し、近隣の方々の心情にまで配慮した、きめ細やかなコミュニケーションを実践する責務があります。万が一、トラブルが発生してしまった際には、施主様と一丸となって、迅速かつ誠実に対応すること。この「施主と業者の強固なパートナーシップ」こそが、円満な解体工事を実現するための、何よりの秘訣と言えるでしょう。
この記事が、これから解体工事に臨まれる皆様にとって、隣地トラブルへの不安を解消し、ご近所様と良好な関係を保ちながら、安心してプロジェクトを完了させるための一助となれば幸いです。
株式会社アライブでは、岡山地域密着をモットーに、空き家、建て替え時の解体作業から舗装工事までおこなっております。私たちは、技術力だけでなく、お客様や近隣の皆様とのコミュニケーションを最も大切にし、円満な解体工事の実現を全力でサポートいたします。是非!解体の事なら株式会社アライブにお任せください!
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