現場ブログ

解体工事時の地中埋設物の解説③

岡山市の皆さんこんにちは!ALIVE constructionの佐藤勝彦です。

今回は地中埋設物の撤去費用の紹介と解説です。

撤去にかかる費用

建築物の基礎

ここで説明する基礎とは、現在建っている家屋の基礎ではなく、それ以前の古い家屋の基礎であり、その基礎が地中から発見されることがあります。

要するに、現在建っている家屋の基礎の下から過去の家屋の基礎が出てくるイメージです。解体工事の見積もりでは現在の家屋の解体費用を算出しますので、過去の基礎など古い建物の残骸は追加料金がかかってしまう場合が多いです。基礎にも種類があるので、種類や大きさによって費用は大きく変動してしまい、数万円から数十万円かかることもあります。

井戸

過去に使用されていた井戸も地中から発見されることがあります。

井戸に関しては全てを撤去するのが困難な場合、地盤沈下を防ぐ為、正しい手順で井戸の埋め立てを行います。解体前の「魂抜き」や、埋める際の「息抜き」と呼ばれる作業があり、井戸は昔から土地柄的な風習や習わしが色濃くあり、撤去や埋め立ての際にお祓いをする方も多くいます。

そういった事情もあり、ただ埋め戻せばよいという作業ではないので、井戸撤去方法を細かく説明してくれる業者を選んでください。井戸撤去の詳しい手順については、また別の機会に当ブログで解説したいと思います。

浄化槽

浄化槽とは一般家庭などから排出される「汚水」を人工的な水処理技術や微生物の力を利用することにより、衛生的に一切問題のないレベルまで分解・処理し、河川等へ放流する装置のことです。

一般的な材質は「FRP(繊維強化プラスチック)」というもので、撤去費用は数万円で、汲み取り・清掃費用を合わせると十万円前後が相場です。

一方で現在では稀ですが、コンクリートでできた浄化槽もあり、こちらに関しては撤去費用だけでも十数万円かかる場合もあります。

枡(ます)

近年、家屋の解体工事中に公共汚水桝が一緒に撤去されてしまう事例が増えており、市が業者に対して警鐘を鳴らしていますが、こちらの解体家屋の敷地内に埋まっている汚水などの桝は撤去が必要になります。

材質は塩ビ製やコンクリート製で、排水の点検や清掃用に設置されています。どの家庭にもある水回りの排水や雨水の桝もあり、大きい物の撤去だと24万円の追加料金が発生した事例もあります。

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