現場ブログ
【施工事例コラム】古民家解体プロジェクト〜安全かつ丁寧な作業の裏側〜
今回は、立派な日本家屋(古民家)の解体工事の途中経過をご紹介します。 「家を壊す」と一言で言っても、ただ重機でバリバリと壊していくわけではありません。環境に配慮し、ご近隣への影響を最小限に抑えるため、いくつもの丁寧な工程を踏んで作業を進めていきます。
それでは、3枚の現場写真に沿って、解体工事がどのように進んでいくのかを詳しく解説していきましょう!

写真①:解体前の準備(手作業によるお片付けと仕分け)
【状況解説】 重機(ショベルカーなど)を入れる前の、非常に重要な「準備段階」の写真です。
建物を壊す前に、まずは家の中に残っている家具や家電、日用品などの「残置物(ざんちぶつ)」を全て外に運び出します。写真の中央付近に古いソファや布団などが置かれていますね。また、手前に置かれているベージュ色の大きな袋は「フレコンバッグ」と呼ばれるもので、細かなゴミや廃材を種類ごとに分別して入れるために使います。
💡 コラムポイント 木材、プラスチック、ガラス、金属などを混ざったまま壊してしまうと、リサイクルができず環境負荷がかかってしまいます。そのため、最初はスタッフの手作業で丁寧に不用品を仕分けし、建物を「空っぽ」の状態にするのが解体工事の第一歩なのです。

写真②:重機による本格的な解体と徹底した分別
【状況解説】 建物を空っぽにした後、いよいよ右側に写っている重機(ショベルカー)を搬入して建物を解体していく段階です。
写真を見ると、屋根の部分が崩され、中から大量の「藁(わら)」や「土」が見えています。昔の日本家屋は、瓦の下に土や藁を敷き詰めて断熱材や接着剤の代わりにしていたため、解体するとこれらがたくさん出てきます。 また、手前には屋根や建具に使われていたと思われる「金属(トタンや鉄くず)」が綺麗にまとめられています。
💡 コラムポイント 重機で力強く壊す一方で、写真手前の金属の山のように「木材は木材」「金属は金属」「土は土」と、重機の先端を器用に使って素材ごとに細かく分けながら作業を進めます。これを「分別解体(ぶんべつかいたい)」と呼び、法律でも定められたとても大切なルールです。

写真③:建物の解体進行と、広がる敷地
【状況解説】 解体作業がさらに進み、建物の大部分が取り壊された状態です。
奥の方にはまだ一部の建屋が残っていますが、手前はすっかり建物がなくなり、キャタピラの跡がついた広い土の地面が見えています。建っていた時には気づきにくいですが、「家がなくなると、こんなに敷地が広かったんだ!」と驚かれるお施主様も少なくありません。 崩した廃材はトラックに積み込んで処分場へ運び出しているため、現場にゴミが散乱することなく、スッキリと保たれています。
💡 コラムポイント この後は、残った建物を完全に解体し、地中にコンクリートの基礎やゴミが埋まっていないかを確認します。最後に地面を平らに綺麗にならす「整地(せいち)」という作業を行えば、解体工事は完了となります。新しいお家を建てたり、駐車場にしたりするための「まっさらなキャンバス」を作る準備が、着々と進んでいます。
解体工事は、長年家族を守ってきたお家とのお別れの儀式でもあり、次の新しいスタートを切るための大切な第一歩です。引き続き、近隣の皆様への安全と騒音・粉塵対策に細心の注意を払いながら、最後まで丁寧な施工を進めてまいります。
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