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アスベストに必要な届け出
アスベストに関する届け出についてお調べ中でしょうか?アスベスト問題は、建物の解体やリフォームを進める際に避けて通れない大切なテーマです。しかし、「届け出がどんな場合に必要なのか」「何を準備すればいいのか」など、具体的な内容が分からず、不安を感じている方も多いと思います。
この記事では、アスベストの届け出に関する最新の情報や具体的な手続き方法、注意点を分かりやすく解説します。これを読むことで、届け出の全体像やその重要性が理解でき、安心して工事を進められるようになるでしょう。特に、岡山で家屋の解体やリフォームを考えている方、アスベストのリスクについて心配している方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
届け出が必要になったこれまでの経緯

アスベスト(石綿)は、かつて建材や工業製品に幅広く使用されていました。その理由は、耐久性や断熱性、耐熱性に優れており、安価で扱いやすい素材だったからです。しかし、アスベストの繊維を吸い込むことによる健康被害が世界中で報告され、重大な社会問題へと発展しました。
アスベストによる健康被害には、中皮腫や肺がん、アスベスト肺といった病気があります。特に中皮腫はアスベストとの関連が深く、潜伏期間が20〜40年にも及ぶため、症状が現れる頃には治療が困難なケースが多いのです。この問題を受け、日本では以下のような段階的な規制が進められてきました:
1975年:一部用途での使用禁止開始
1995年:吹き付け材への使用全面禁止
2006年:製造・使用が全面禁止
この中でも、2022年に新たに追加された規制は、解体やリフォームを行う際にアスベストの有無を事前調査し、結果を自治体へ届け出ることを義務付けています。これにより、アスベストの飛散防止策が徹底され、労働者や周辺住民の安全がより確保されるようになりました。
届け出義務者や必要な届け出・対象建材
アスベストに関する届け出は、主に解体業者や発注者が適切に行うべきものです。届け出の内容や手続きは具体的で、対象建材によっても異なります。以下で詳しく説明します。
アスベストの調査結果の届け出(2022年4月〜)
2022年4月以降、解体工事を行う際には、事前に専門家によるアスベスト含有調査を実施し、その結果を自治体に届け出る必要があります。調査の対象は以下のような建材です:
吹き付けアスベスト
耐火被覆材
保温材や断熱材
石膏ボード
これらの建材がアスベストを含んでいるかどうかは、専門資格を持つ調査員が確認します。調査結果は、自治体への提出が義務付けられており、もし届け出を怠れば罰則を受ける可能性があります。
工事計画届
解体工事を行う際には、「工事計画届」を労働基準監督署に提出します。この届出は、工事の安全管理を徹底し、アスベストの飛散を防ぐために重要な書類です。特に、アスベストを含む建材がある場合は、次のような内容を盛り込む必要があります:
アスベスト除去の具体的な手順
作業に使用する防護機材や資材
作業員への教育内容
これらを明記することで、適切な工事計画が立てられていることを証明します。
建築物解体等届出書
解体工事が一定規模以上の場合には、建築物解体等届出書が必要です。たとえば、延べ床面積が80㎡を超える建物を解体する際には、この届出書を提出します。この書類には、解体対象の建物の情報や作業計画が含まれます。
特定粉じん排出等作業実施届出書
アスベストを含む建材を取り扱う場合、特定粉じん排出等作業実施届出書の提出も必要です。これは、工事中にアスベスト粉じんが飛散しないようにするための具体的な対策を記載したものです。記載例として、粉じん飛散防止のための散水設備や、廃棄物の密閉運搬方法などがあります。
届け出をする時に発注者が重視しておきたいこと

届け出を行う際、発注者として気をつけておきたいポイントを以下にまとめました。
自治体が独自に届け出を定めていることもある
岡山県内でも、自治体ごとにアスベストに関する追加の届け出が必要な場合があります。例えば、一部の自治体ではアスベスト除去作業中の現場監視や、特定の作業報告書の提出が義務付けられていることがあります。事前に地元の規則を確認することが重要です。
法令を遵守している業者を選ぶこと
届け出や工事を確実に進めるためには、法令を遵守し、経験豊富な解体業者を選ぶことが不可欠です。岡山地域での実績や、過去に手がけた工事の評判を参考にすることで、信頼できる業者を見つけられるでしょう。
アスベストの届け出は期限内に!
アスベストの届け出には厳格な期限が定められています。工事開始の少なくとも数週間前までに届け出を完了させる必要があるため、早めの計画と準備が求められます。特に、書類作成や調査に時間がかかる場合もあるため、スケジュールをしっかりと把握して進めることが大切です。
アスベスト調査から届け出までの具体的な流れ
アスベストに関する届け出を成功させるためには、調査から報告までの一連の流れを正しく理解しておく必要があります。ここでは、具体的な手順を詳しく解説します。
1. アスベスト含有の有無を確認する調査
まず、解体予定の建物にアスベストが含まれているかどうかを確認します。この調査は、**「石綿含有建材調査者」**の資格を持つ専門家に依頼することが法律で義務付けられています。調査では以下のような作業が行われます:
建物の図面や設計図の確認
壁材や天井材、配管周りなどのサンプル採取
サンプルを分析機関に送り、アスベストの含有量を測定
調査結果は「アスベスト調査報告書」としてまとめられ、工事の計画段階で非常に重要な資料となります。
2. 調査結果を自治体に届け出る
調査報告書が完成したら、その内容を基に自治体へ届け出を行います。この届け出には以下の情報を記載します:
建物の所在地
アスベストを含む建材の種類と量
除去作業のスケジュールと方法
届け出には一定の審査期間が必要であるため、工事スケジュールを考慮して早めに手続きを開始することが推奨されます。
3. アスベスト除去作業の実施
届け出が完了した後、実際の除去作業に移ります。アスベスト除去作業は、専門知識と高い技術を持った業者によって行われます。作業中は次のような対策が徹底されます:
作業エリアを完全に密閉し、周囲への飛散を防止
作業員が専用の防護服やマスクを着用
廃棄物を特殊な袋に密閉し、安全に運搬・処理
これらの対策を行うことで、作業員や周辺住民へのリスクを最小限に抑えることができます。
4. 工事完了後の報告書提出
工事が完了したら、アスベスト除去作業が適切に行われたことを証明するための報告書を自治体に提出します。この報告書は、今後の建物管理や売却の際にも重要な書類となります。
岡山でアスベスト関連の届け出をスムーズに行うためのポイント

岡山でアスベストに関する届け出を行う際、スムーズに進めるための重要なポイントをいくつか挙げます。
1. 地域の自治体ルールを確認する
岡山県内の自治体によっては、国の基準に加えて独自の届け出や規制を設けている場合があります。例えば、特定の届出書式を使用する必要があったり、追加資料の提出が求められるケースもあります。事前に役所や担当部署に問い合わせを行い、詳細を確認しておきましょう。
2. 信頼できる解体業者を選ぶ
アスベスト除去は高度な専門性が求められる作業です。信頼できる業者を選ぶポイントとして、以下をチェックしてください:
アスベスト関連の施工実績が豊富であること
必要な資格や認定を取得していること(例:石綿作業主任者)
事前に明確な見積もりを提示してくれること
株式会社アライブでは、これらの要件をすべて満たし、さらに岡山地域密着型のサービスを提供しています。
3. スケジュール管理を徹底する
届け出や調査には時間がかかるため、工事開始日から逆算して計画を立てることが大切です。特に、繁忙期や長期休暇の前後では審査が遅れることがあるため、余裕を持ったスケジュールを組むよう心がけましょう。
アスベスト問題に対する未来の動向
アスベスト問題は、解体業界だけでなく、社会全体にとっても大きな課題です。現在の規制は、被害の拡大を防ぐための重要なステップですが、今後さらに以下のような動きが期待されています:
建材のリサイクル技術の発展:アスベスト含有建材を無害化し、資源として再利用する技術が進化しています。
デジタル管理の普及:アスベスト調査や届け出の手続きをデジタル化し、迅速かつ効率的に行う仕組みが整備されつつあります。
さらなる規制強化:法律の改正により、届け出や管理の厳格化が進む可能性があります。
こうした動向を把握し、常に最新情報を取り入れることが、今後の解体業務やリフォーム計画を成功させる鍵となるでしょう。
アスベスト除去に必要な資格と業者選びのポイント
アスベスト除去作業は、高度な専門知識と経験が必要なため、資格を持つ業者に依頼することが法律で義務付けられています。ここでは、必要な資格と、業者選びの際に押さえておくべきポイントを紹介します。
アスベスト除去に必要な資格
アスベスト除去に従事する作業員や管理者には、以下の資格が求められます。
石綿作業主任者資格:アスベスト除去作業を管理・監督する役割を担うための資格です。
特別教育修了証:アスベスト含有建材を扱う作業員が受ける特別教育の修了証です。
建築物石綿含有建材調査者資格:アスベスト含有建材の調査・分析を行う資格です。
これらの資格を有する作業員が在籍する業者であるかを確認することが、業者選びの第一歩です。
業者選びの際のチェックリスト
解体工事を依頼する業者が信頼できるかどうかを判断するためのポイントを以下に挙げます。
資格と経験の確認
上記資格を取得していることを証明できる書類を提示できるかを確認します。
アスベスト除去の実績が豊富であるかも重要です。
見積もりの明確さ
見積もり内容が詳細かつ分かりやすく、追加費用が発生しないよう明記されているかを確認します。
例えば、「アスベスト廃棄費用」「作業環境の密閉設備費用」などが項目に含まれているかがポイントです。
施工前後の説明
除去作業の前後で写真や報告書を提示し、適切に作業が行われたことを証明してくれる業者が安心です。
自治体との連携
地域の条例や規制に基づいた届け出や報告を確実に行える業者を選ぶと、手続きがスムーズに進みます。
岡山では、地域密着型で実績豊富な業者を選ぶことが、安心と安全を確保するためのカギとなります。
アスベスト除去の費用について

アスベスト除去にかかる費用は、建物の規模や除去対象の面積、作業の難易度によって大きく異なります。以下は、費用の内訳と相場の目安です。
アスベスト除去費用の内訳
調査費用
アスベスト含有建材の調査には、1物件あたり数万円〜10万円程度がかかることが一般的です。
除去作業費用
アスベスト除去作業費用は、1平方メートルあたり1万円〜3万円程度が相場です。たとえば、50平方メートルの壁材を除去する場合、50万円〜150万円が目安となります。
廃棄処理費用
アスベスト廃棄費用は、種類や量によって異なりますが、数万円〜数十万円程度が一般的です。
届け出代行費用
業者に届け出手続きを依頼する場合、数万円の代行費用がかかることがあります。
費用を抑えるポイント
早めの計画
スケジュールに余裕を持つことで、調査や届け出の遅延による追加費用を防ぐことができます。
複数の業者に見積もりを依頼する
1社だけではなく、複数の業者から見積もりを取ることで、適正価格を見極めることができます。
地域密着型の業者を選ぶ
岡山地域で活動する業者は、地元の規制や条例に詳しく、無駄のないスムーズな対応が期待できます。
法令遵守が求められる理由とリスク
アスベスト除去に関する届け出や法令遵守は、建築物の解体を安全に進めるための必須条件です。ここでは、法令を守らなかった場合のリスクについて解説します。
法令違反が引き起こすリスク
罰則の適用
届け出や除去作業を怠ると、法律違反として罰則が科されることがあります。たとえば、労働安全衛生法に基づく罰金や行政処分が課されるケースがあります。
住民への健康被害
アスベストが飛散することで、近隣住民や作業員に深刻な健康被害を与える可能性があります。これにより、補償問題に発展する場合もあります。
社会的信用の喪失
法令違反が明らかになると、企業や個人の信頼が損なわれ、事業運営に悪影響を及ぼします。
法令を守ることで得られるメリット
安全でスムーズな工事進行が可能になります。
自治体や取引先からの信頼を確保できます。
長期的なコスト削減につながります(違反による罰則や補償を回避できるため)。
まとめ
アスベストに関する届け出や除去作業は、法律で定められた手続きや安全対策を守ることが不可欠です。本記事で紹介した内容を参考に、適切な準備を進め、リスクを回避しながら安全な工事を目指してください。
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