現場ブログ

家屋解体の際に庭木も一緒に撤去してもらえる?撤去費用の目安やどんな準備が必要なのか解説します⑥

岡山市の皆さんこんにちは!ALIVE constructionの佐藤勝彦です。

ここまでに庭木の処分をする際にはどんな業者に依頼すれば良いのか、その際の業者の選び方の具体的なポイントについて、実際の庭木の撤去工事の一連の流れ、専門業者に頼むのではなくご自身で庭木の撤去を行う際にご留意頂きたいことやご自身で撤去した場合の庭木の処分方法などについてあらゆるシーンを想定しながら解説させていただきました。

庭木の処分を専門業者に依頼するべきか、それともご自身で頑張ってみようかと迷われる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
前回のブログの最後の項目で専門業者に庭木の撤去を依頼する場合のメリットとデメリットについてお話させていただきました。
そこでデメリットのひとつとして専門業者に依頼する場合には費用負担が増えてしまうという点を挙げさせていただきました。
ですが、具体的にはどのくらいの撤去費用が掛かるのか事前に知っておかなければ依頼するにしてもすこし怖いような気もしてきますよね。
本日は庭木の撤去費用の目安について解説していきたいと思います。

4.庭木撤去費用の目安

費用のイメージ

庭木の撤去を行う際には、以下の3つの費用が発生します。
・庭木の伐採のための費用
・庭木の根を抜くための費用
・その他のことにかかる費用
では、これらの3つの費用ごとの具体的な費用の目安はどのようになっているのかさっそく見ていきたいと思います。

【庭木の伐採のための費用】

庭木の伐採にかかってくる費用は、伐採する庭木の高さによりそれぞれ異なります。

庭木の高さ費用目安
低木(高さ1.5m以下)5,000円~
中木(高さ1.5m~3m)15,000円~
高木(高さ3m以上)30,000円~

【庭木の根を抜くための費用】

庭木の値を抜くことを「抜根」と呼びます。
この抜根にかかってくる費用は、たくさん伸びている根の中でも一番大きな部分の直径によって決められます。

一番大きな根の直径費用目安
直径15㎝以下5,000円~
直径15㎝以上10,000円~

【その他のことにかかる費用】

庭木の撤去を行う際に重機を使用した場合には重機の使用料や搬入料が別途必要となる場合がほとんどです。
また、撤去した庭木を別の場所に運搬する場合や処分の依頼をする場合にはそれぞれに別途費用が必要となります。
これらの場合の追加費用の目安としては以下の通りです。

伐採や抜根の為10tクレーンを用いた場合10万円前後の追加費用
10tユンボを用いた場合5万円前後の追加費用
運搬や廃棄処分を依頼する場合伐採した庭木1本分の3~5割程度の金額

5.家屋の解体工事に伴い庭木の処分をする場合のよくある質問

Q&A

家屋の解体工事に伴って庭木の撤去を行う場合、それぞれのご家庭ごとに状況も違えばどのような施工を希望するのかも違いますので、様々な疑問点や不安に感じる点もたくさん出てくるのではないかと思います。
そこで、このような場合によくある質問の一部にはなりますがご紹介していきたいと思います。

質問1:家屋の解体だけをして、庭木は残した状態にしておくことは出来る?

今ある家屋を解体工事にて取り壊し、その場所を更地にしてから土地を売却しようとしている様な場合には庭木を残しておくことは一般的には出来ません。
買い手が既に決まっており、その方からの了承を得られているのであれば話は別ですが、そうでない場合には基本的にその土地にあるものは売却までに全て撤去しておくことになります。

しかし、上記の様に家屋を取り壊し土地の売却をするパターンばかりではありませんよね。
一旦今ある家は取り壊すけれども、施主様や施主様とご関係のある方々が引き続きその土地に住み続けるといった場合には、施主様からのご要望が「庭木は今ある場所に残して、家屋の解体だけをお願いしたい」といったことであればそれに応じて解体工事を進めることは可能です。

質問2:ここからは庭木を撤去するけれど、他の土地に植え替えをすることは出来る?

「思い出がたくさん詰まった古い木なので、処分はしたくないんです!!」
施主様からこのようなお声を頂くこともよくあります。
今ある場所から別の場所に庭木の植え替えをすることが可能かどうかは、業者によってわかれますので、庭木の撤去作業を依頼する際には注意が必要です。
仮に、解体業者に庭木の植替えを依頼するとしましょう。
数ある業者の中から依頼する業者を選ぶのはとても労力が必要ですし、できることならば一社ですべて完結させてしまいたいのが本音ですよね。
ですが、解体業者に庭木の植替え作業は難しいかと思います。
根本的に解体業者とは建造物の解体工事を専門に取り扱っている業者ですので、庭木のことは全くの専門外です。
庭木は生き物ですので、正しい知識を身に着けた職人の技術を駆使して植え替えをしなければ、これまで大切にしてこられた庭木を枯らせてしまうといった事態も考えられます。
それに解体業者側からも初めから植替え作業は断られてしまう場合が多いのが現状です。
もしも、はじめからこのようなご要望がある場合には、造園業者や植木屋などの庭木の専門業者に依頼するとスムーズです。

質問3:親子3代に渡って大切にしてきた枝ぶりの立派な庭木があるのですが、売却することはできる?

年代物の庭木は大変貴重なものです。
出来る事ならば引き続き四季折々の風情を楽しみ続けたいものですよね。
このような意味からも、植木屋や造園業者などに一度は相談してみる価値があるのではないかと思います。

しかし、近年では昔ながらの日本庭園を新たに作られるご家庭や、庭に和風の木を配置されるご家庭は減っているのが現状です。
このような点も考慮したうえで率直な意見を申しますと、売却を成立させることが可能か不可能かというのは難しい問題になってしまいます。
買い取ってもらうことは難しいとなった場合でも、少し視点を変えて撤去作業費は買い手の負担で引き取ってもらうといったパターンに持っていくことは出来るかもしれませんので交渉してみる価値はあります。

また、お知り合いの方にお願いして庭木の買取希望の方を探してもらったり、お住まいの地域の掲示板やSNSなどを利用して告知をしていくことで、買取希望者が出てくるかもしれません。
買取希望者が現れた場合には、撤去・搬送・植え替え費用など具体的に交渉し、話しを進めていくと良いでしょう。

質問4:庭木の伐採をする際に、お清めやお祓いなどはした方がいい?

結論から申しますと、してもOK!しなくてもOK!です。
このようなことは施主様の考え方次第ですので、どちらでも構いません。
日本では古来より「木や水にも神様が宿っている」と考えられてきましたので、木の伐採を行う時にはお祓いやお清めを行うといった風習があるのです。
もしも「お祓いをしておかないとなんとなく心配」「何もせずに伐採するのはちょっと気になる」といったお気持ちがある様でしたら、お祓いをしておくことで安心出来ますのでいいのではないかと思います。
お清めやお祓いをしておきたいといった場合には、事前にそのことを業者に伝えておくことでお祓いの準備をしてくれたりしますので相談しましょう。

質問5:庭木と一緒に庭石の撤去もお願いしたい!一緒の業者に依頼できる?

もちろん庭木と庭石の両方の撤去を同一業者に依頼することは可能です。
多くの解体業者では、家屋の解体工事と一緒に庭木や庭石の撤去も行いますので、はじめに現地調査を行い、そのうえでこれらの撤去費用も含めたお見積り書を施主様に提出させて頂くながれになっています。
庭木や庭石などがあり、これらの撤去作業も含めて家屋の解体工事を行う場合には、大抵は建築物から近い場所にある庭木などを先に取り除いた後に建築物の解体作業に移ります。
そして、この段階で残った大きな庭木やその他の植栽などは、現場の状況や業者によって異なりますが建築物と一緒に撤去作業を進めていきます。

なお、「庭木や庭石を別の土地に移し替えたい」「この敷地内の別の位置に移動したい」といったご要望がある方は、解体業者に一貫して以来するのではなく、植木屋や造園業者に別途依頼することをおすすめします。
その際には、家屋の解体工事を行う業者と庭木・庭石の撤去を行う業者との打ち合わせが必要となりますので注意しましょう。
この打ち合わせの日時の調整などを施主様が行うのか、それとも業者間で行ってもらうのかは見積りの段階であらかじめ話し合っておくと良いでしょう。

6.まとめ

まとめ

庭木の撤去作業をご自身で行う場合には様々なリスクがあります。
その点を十分にご理解いただいたうえで業者に依頼するかどうかの判断をしていただければと思います。
その結果、施主様ご自身で撤去を行うことを決められた場合には、必要な装備をきちんと整え、安全面をしっかりと配慮したうえで作業を行いましょう。
撤去作業を進めていく中で、思っていたよりも庭木が大きかったり、少しでも危険や不安を感じた場合には無理せず途中からでも専門業者に依頼することをお勧めします。
無理をしてご自身で撤去作業を進めた結果、隣の家の自動車や外壁などを傷つけてしまったり、怪我を負ってしまったりしたら元も子もありませんよね。
その時々の状況を見て適切に判断するようにしましょう。

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