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放置空き家の深刻トラブル事例と解決策|専門家が教える管理・活用・解体術

こんにちは!岡山の解体専門業者の株式会社アライブです。

近年、全国的に増加している空き家。皆様の中にも、ご実家が空き家になっている、将来的に空き家を相続する可能性がある、といった方もいらっしゃるのではないでしょうか。「遠方でなかなか管理ができない」「具体的にどんなトラブルが起こるのか不安」「いざという時、どこに相談すれば良いのか分からない」など、空き家に関する悩みや不安は尽きないものです。放置された空き家は、思いもよらない深刻なトラブルを引き起こす可能性を秘めています。

この記事では、空き家が引き起こす可能性のある様々なトラブル事例と、その原因について詳しく解説します。さらに、トラブルを未然に防ぐための適切な管理方法や費用、そして、どうしても管理が難しくなった場合の売却、賃貸、解体といった具体的な選択肢まで、専門家の視点から分かりやすくご紹介します。

この記事を読むことで、空き家に関するトラブルの具体的な内容とその深刻さ、そしてそれらを回避または解決するための具体的なステップが明確になります。空き家の管理や処分でお困りの方、将来的に空き家を所有する可能性のあるご家族はぜひ最後まで読んでみてください!

あなたの空き家は大丈夫?よくある空き家トラブル事例5選とその原因

「うちの空き家はまだ大丈夫だろう」そう思っていても、気づかぬうちにトラブルの火種は大きくなっているかもしれません。ここでは、実際によく起こりがちな空き家のトラブル事例を5つピックアップし、それぞれの原因について掘り下げていきます。

老朽化によるトラブル

 老朽化による倒壊・破損と、それに伴う近隣への被害という空き家のトラブル空き家を長期間放置すると、雨風や経年劣化により建物は急速に老朽化します。屋根材が飛散したり、外壁が剥がれ落ちたりするケースは少なくありません。最悪の場合、台風や地震などの自然災害をきっかけに建物全体が倒壊し、隣接する家屋や通行人に被害を与えてしまうという深刻な空き家のトラブルに発展することもあります。先日も、私が担当した現場の近隣で、長年放置されていた空き家のブロック塀が突然崩れ、お隣の駐車場に停めてあった車を傷つけてしまうという事案がありました。幸い人的被害はありませんでしたが、修理費用や慰謝料など、所有者の方には大きな負担がかかっていました。主な原因は、定期的な点検や修繕を怠ったことによる建材の劣化です。

犯罪に巻き込まれるリスク

不法投棄や不法侵入、放火といった防犯面の空き家のトラブル人の出入りがない空き家は、残念ながら不法投棄の格好のターゲットになりやすいです。粗大ゴミや家電製品、さらには産業廃棄物まで捨てられるケースもあります。また、ホームレスの寝泊まりや、若者のたまり場になるなど不法侵入のリスクも高まります。窓ガラスが割られたり、落書きをされたりといった被害も後を絶ちません。特に深刻なのは放火のリスクです。枯れ草やゴミが散乱している空き家は放火されやすく、一度火災が発生すると、近隣の住宅にも延焼する危険性があります。これらの空き家のトラブルは、管理が行き届いていない、人の目がないという状況が引き起こします。

害虫・害獣の被害

害虫・害獣の発生と、それによる衛生面の空き家のトラブル管理されていない空き家は、ネズミやハクビシン、アライグマといった害獣の住処となったり、シロアリやハチ、ゴキブリなどの害虫が大量発生する温床になったりします。これらの害虫・害獣は、建物を傷めるだけでなく、糞尿による悪臭や、感染症を媒介するリスクも伴い、近隣住民の生活環境を脅かす衛生面の空き家のトラブルとなります。以前、解体のご相談を受けたお客様のお宅では、隣の空き家からネズミが侵入し、食品を食い荒らされたり、夜中に天井裏を走り回る音で眠れないといった深刻な被害が出ていました。庭の雑草が伸び放題になっていると、蚊やブヨなどの虫も発生しやすくなります。

景観の悪化

景観悪化や悪臭の発生という、地域社会における空き家のトラブル雑草が生い茂り、ゴミが散乱し、建物が朽ち果てていく空き家は、その地域の景観を著しく損ねます。また、放置されたゴミや浄化槽の未処理、害獣の糞尿などから発生する悪臭は、近隣住民にとって大きなストレスとなり、地域社会における空き家のトラブルの典型例です。美しい街並みは地域住民の財産であり、その一角を担う空き家が景観を損ねることは、地域全体のイメージダウンにも繋がりかねません。自治体によっては、景観条例に基づき指導が入ることもあります。

近隣トラブル

雑草や庭木の越境、落ち葉問題といった、近隣住民との空き家のトラブル空き家の庭の手入れを怠ると、雑草はあっという間に伸び放題になり、隣の敷地へ越境してしまいます。また、庭木が成長しすぎて隣家の敷地に枝が侵入したり、大量の落ち葉が隣家の雨樋を詰まらせたりするなど、近隣住民との間で直接的な空き家のトラブルが発生しやすくなります。私も過去に、「隣の空き家の柿の木から落ちる実の処理に困っている」というご相談を受けたことがあります。このような問題は、最初は些細なことであっても、積み重なるとご近所との関係悪化に繋がり、精神的な負担も大きくなります。

これらの空き家のトラブルは、決して他人事ではありません。所有している空き家がどのような状態にあるのか、定期的に確認し、適切な対応を検討することが重要です。

トラブルを未然に防ぐ!空き家の適切な管理方法と費用、ご近所への配慮

空き家に関するトラブルを未然に防ぐためには、やはり適切な管理が不可欠です。ここでは、具体的な管理方法とそれに伴う費用、そして忘れてはならない近隣への配慮について解説します。

まず、空き家の適切な管理方法についてです。最も基本的なことは、定期的な巡回と状況確認です。理想としては月一度程度、建物の外観(屋根、壁、窓など)に破損がないか、敷地内に不審物がないか、庭の草木が伸びすぎていないかなどをチェックします。室内についても、雨漏りの跡がないか、カビが発生していないか、換気を行うなどの対応が必要です。簡単な清掃や庭の草むしりも、できる範囲で行いましょう。遠方でご自身での管理が難しい場合は、空き家管理サービスを提供している専門業者に委託することも有効な手段です。これらの業者は、巡回報告、清掃、庭の手入れ、郵便物の転送など、様々なサービスを提供しています。

次に、空き家管理にかかる費用についてです。まず固定資産税と都市計画税(市街化区域内の場合)は、空き家であっても毎年発生します。さらに、前述の管理委託サービスを利用する場合はその費用(月額数千円~数万円程度が相場)、火災保険料、水道光熱費(通水や通電を維持する場合)、定期的な修繕が必要になった場合の修繕費、庭の手入れを業者に頼む場合の費用などが考えられます。例えば、草刈りをシルバー人材センターに依頼すると比較的安価に済みますが、専門業者に依頼すると数万円かかることもあります。これらの費用を事前に把握し、計画的に準備しておくことが、空き家のトラブルを避ける上で重要です。

そして、最も大切なことの一つが、ご近所への配慮です。空き家を所有しているという事実と、定期的に管理を行っている旨を近隣の方々に伝えておくだけでも、無用な心配や誤解を避けることができます。何か異変があった場合に連絡をもらえるよう、連絡先を伝えておくのも良いでしょう。また、庭木の剪定や大きな修繕工事を行う際には、事前に一声かけるなどの配慮が、良好なご近所関係を維持し、空き家のトラブルを防ぐ上で非常に効果的です。私の経験上、近隣住民とのコミュニケーションが円滑な空き家は、トラブルが発生しにくい傾向にあります。

メリットとしては、適切な管理を行うことで、建物の劣化を遅らせ、資産価値の維持に繋がります。また、近隣トラブルを回避し、地域社会との良好な関係を保つことができます。さらに、将来的に売却や賃貸を考える際にも、管理状態が良い物件は有利に進められる可能性が高まります。

デメリットとしては、やはり管理費用と手間がかかるという点です。特に遠方に住んでいる場合は、交通費や時間的な負担も大きくなります。管理委託サービスを利用する場合も、継続的な費用が発生します。しかし、これらの負担を惜しんで管理を怠った結果、より大きな空き家のトラブルに見舞われるリスクを考えれば、適切な管理は必要不可欠と言えるでしょう。

もう管理できない空き家トラブル…最終手段としての売却・賃貸・解体という選択肢

様々な事情から、どうしても空き家の適切な管理を続けることが困難になるケースもあるでしょう。そのような場合、放置してさらなる空き家のトラブルを招く前に、最終手段として売却、賃貸、そして解体という選択肢を検討することが賢明です。

一つ目の選択肢は「売却」です。空き家を売却するメリットは、まとまった現金が得られること、そして固定資産税や管理の手間から解放されることです。特に立地が良い場所や、建物がまだ十分に使える状態であれば、思いのほか高値で売れる可能性もあります。デメリットとしては、買い手が見つかるまでに時間がかかる場合があること、建物の状態によっては希望価格で売れない、あるいは解体費用相当額を値引かないと売れないケースもあることです。また、契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)を問われる可能性も考慮に入れる必要があります。私の知人にも、相続した空き家の管理に悩み、思い切って不動産業者に相談したところ、古家付きの土地として意外な早さで買い手が見つかり、肩の荷が下りたと話していた方がいます。売却を検討する際は、複数の不動産業者に査定を依頼し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

二つ目の選択肢は「賃貸」です。空き家を賃貸物件として活用するメリットは、定期的な家賃収入が得られる可能性があることです。リフォームを施すことで、魅力的な賃貸物件として再生できる場合もあります。デメリットとしては、入居者が見つからないリスク、家賃滞納のリスク、入居者トラブルのリスク、そして修繕費や管理費といった経費がかかることです。また、賃貸に出すためには、ある程度の初期投資(リフォーム費用など)が必要になる場合が多いです。空き家を賃貸に出す場合は、賃貸経営のノウハウを持つ不動産管理会社に相談し、市場調査や収支計画をしっかりと立てることが、空き家のトラブルを避けるために不可欠です。

そして三つ目の選択肢が「解体」です。建物を解体して更地にすることのメリットは、まず建物の老朽化による倒壊リスクや、それに伴う近隣への損害賠償リスクといった、空き家のトラブルの根本的な原因を解消できることです。また、不法投棄や放火といった犯罪のリスクも大幅に軽減されます。さらに、解体後の土地を駐車場や資材置き場として活用したり、売却しやすくしたりすることも可能です。デメリットとしては、当然ながら解体費用がかかることです。木造家屋の場合、坪単価で4万円~6万円程度が目安となりますが、建物の構造や立地条件、アスベストの有無などによって費用は変動します。また、解体して更地にすると、住宅用地の特例措置が適用されなくなり、固定資産税が更地評価となって高くなる場合がある点も考慮が必要です。しかし、近年では自治体によっては空き家の解体費用に対する補助金制度を設けている場合もありますので、お住まいの自治体に確認してみることをお勧めします。弊社のような解体専門業者にご相談いただければ、解体費用の見積もりはもちろん、補助金制度の活用や解体後の土地活用についてもアドバイスさせていただきます。あるお客様は、長年放置していた空き家の管理に心底疲れ果て、最終的に解体を選ばれました。解体後は更地として売却し、長年の悩みから解放されたと、とても晴れやかな表情をされていたのが印象的でした。これが、管理できない空き家のトラブルに対する現実的な解決策の一つです。

どの選択肢が最適かは、空き家の状態、立地条件、所有者の方の経済状況や将来設計によって異なります。専門家によく相談し、それぞれのメリット・デメリットを十分に比較検討した上で、後悔のない決断をすることが大切です。

まとめ

今回は、放置された空き家が引き起こす可能性のある深刻なトラブル事例から、その予防策となる適切な管理方法、そして最終的な手段としての売却・賃貸・解体という選択肢について詳しく解説してきました。

空き家のトラブルは、所有者自身だけの問題ではなく、近隣住民や地域社会全体に影響を及ぼす可能性があります。老朽化による倒壊の危険性、不法投棄や放火といった犯罪の温床化、害虫・害獣の発生、景観の悪化など、その内容は多岐にわたります。これらのトラブルを未然に防ぐためには、定期的な点検や清掃、修繕といった適切な管理が不可欠であり、それには相応の費用と手間がかかることもご理解いただけたかと思います。

もし、ご自身での管理が難しい、あるいは将来的に管理できる見込みがないという場合には、放置して問題を深刻化させる前に、売却、賃貸、または解体といった具体的な対応を検討することが重要です。それぞれの選択肢にはメリットとデメリットがありますので、専門家のアドバイスも参考にしながら、ご自身の状況に最も適した方法を選ぶようにしましょう。特に、解体は空き家に関する多くのトラブルを根本から解決できる有効な手段の一つです。

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