現場ブログ

擁壁撤去の費用はいくら?種類別の単価・相場と見積もりで失敗しない全知識

こんにちは!岡山の解体専門業者の株式会社アライブです。

「自宅の敷地にある古いコンクリートの擁壁に、ひび割れが目立ってきていて、なんだか心配…」「土地を売却するにあたって、不動産会社からこの擁壁を撤去する必要があると言われたけれど、費用は一体いくらかかるのだろう?」「そもそも『擁壁(ようへき)』って何のための壁なの?」このように、ご自宅や所有地にある擁壁に関して、その安全性や、撤去が必要になった場合の費用について、大きな不安や疑問を抱えている方は少なくありません。擁壁の工事は専門性が高く、情報も少ないため、どこに相談すれば良いのか、費用相場はどのくらいなのか、見当もつかないというのが実情ではないでしょうか。

この記事では、そんな皆様の不安を解消するために、私たち解体・土木のプロフェッショナルが、「擁壁」の基本的な役割から、撤去が必要になる具体的なケース、擁壁の種類によって異なる撤去費用の仕組みと単価・相場、そして費用が高額になりがちな要因と賢い節約術、さらには何よりも重要となる「安全な工事のための優良な専門業者の選び方」まで、擁壁撤去の費用に関するあらゆる情報を、網羅的かつ分かりやすく解説いたします。

この記事を最後までお読みいただければ、「擁壁撤去」という専門的で、時には危険も伴う工事について、その費用構造を深く理解し、不安なく、適正な価格で安全に工事を依頼するための具体的な知識が身につきます。岡山で擁壁の老朽化にお悩みの方、土地の売却や再利用のために擁壁撤去を検討している方、そして解体工事の見積もりに「擁壁撤去費用」が含まれていて、その詳細を知りたいとお考えの方は、ぜひじっくりとご覧ください。

【基本知識】そもそも擁壁とは?擁壁撤去が必要になるケースと擁壁の種類

まずはじめに、「擁壁(ようへき)」とは一体どのようなものなのか、その基本的な役割と、なぜ撤去が必要になるのか、そしてどのような種類があるのかについてご説明します。この基本知識を持つことが、撤去費用や工事の重要性を理解する上での第一歩となります。

1. 「擁壁」の役割とは?

「擁壁」とは、簡単に言うと、高低差のある土地(崖や斜面など)において、土が崩れるのを防ぐために設置される「土留め(どどめ)」の壁状の構造物のことです。この擁壁があるおかげで、私たちは山の斜面や、道路と高低差のある土地にも安全に家を建てたり、土地を利用したりすることができます。つまり、擁壁は私たちの生命や財産を土砂災害から守る、非常に重要な役割を担っているのです。

2. 「擁壁撤去」が必要になる主なケース

そのように重要な擁壁ですが、様々な理由で撤去が必要になることがあります。

  • 老朽化・劣化: 擁壁にも寿命があります。経年劣化により、ひび割れ(クラック)や亀裂、傾き、コンクリートの剥離、水抜き穴の詰まりといった不具合が生じます。これらを放置すると、擁壁としての強度を失い、大雨や地震などをきっかけに崩壊する危険性が高まるため、安全のために撤去・再構築が必要になります。
  • 土地の利用計画の変更: 駐車場を拡張するために既存の擁壁を撤去して土地を広げたり、建物の増改築に伴って擁壁の位置や形状を変える必要が生じたりする場合があります。
  • 法令や基準に適合していない(既存不適格擁壁): 現在の建築基準法や宅地造成等規制法の基準を満たしていない古い擁壁(例えば、必要な許可を得ずに造られたものや、強度が不足しているものなど)は、「既存不適格擁壁」と呼ばれます。このような擁壁は、土地の売買や建物の再建築の際に、是正(撤去・再構築)を求められることがあります。

3. 主な「擁壁の種類」

擁壁には、使われている材料や構造によっていくつかの種類があります。種類によって、撤去の難易度や費用も変わってきます。

  • 鉄筋コンクリート(RC)擁壁: 鉄筋とコンクリートで作られた非常に強固な擁壁です。L型、逆T型、重力式など、様々な形状があります。耐久性が高い反面、撤去には手間とコストがかかります。
  • コンクリートブロック(CB)積み擁壁: コンクリートブロックを積み上げて作られた擁壁です。比較的安価に造れますが、鉄筋コンクリート擁壁に比べると強度は劣り、一定の高さを超える擁壁には使用できません。
  • 石積み擁壁: 自然の石や加工した石を積み上げて作られた擁壁です。古い擁壁に多く見られますが、石と石の間にモルタルを詰めた「練積み」と、詰めない「空積み」があり、強度や安定性が異なります。

以前、あるお客様から「家の裏にある古い大谷石の擁壁から、雨の後に水が染み出してくる」というご相談を受けました。現地を調査すると、擁壁の背面の排水機能が低下し、内部に水圧がかかっている危険な状態でした。私たちは、このまま放置した場合の崩壊リスクを丁寧にご説明し、安全な鉄筋コンクリート擁壁への造り替えをご提案しました。擁壁の種類とその状態を正確に診断することが、適切な対策と費用の算出に繋がるのです。

擁壁撤去の費用はどう決まる?コンクリート・ブロックなど種類別の単価と見積もりの内訳

擁壁撤去の費用は、一体どのような要素で決まるのでしょうか。その仕組みを理解するためには、擁壁の種類ごとに異なる「単価」の考え方と、見積書に記載される具体的な「内訳」を知っておくことが非常に重要です。ここでは、擁壁撤去の費用の基本的な考え方と、見積もりを見る際の重要なチェックポイントを解説します。

1. 擁壁の種類別・撤去費用の単価の考え方

擁壁撤去の費用は、主に「単価×数量」で計算される作業費がベースとなります。この単価は、擁壁の種類や作業内容によって使われる単位が異なります。

  • コンクリートブロック積み擁壁の場合(m2単価): 比較的厚みが薄く、面積で作業量を把握しやすいため、「1平方メートル(m2)あたり〇〇円」という単価が用いられることが多いです。例えば、1m2あたり約5,000円~15,000円が目安となります。
  • 鉄筋コンクリート(RC)擁壁の場合(m3単価): 厚みがあり、体積で捉える方が適切なため、「1立方メートル(m3)あたり〇〇円」という単価が用いられます。鉄筋が入っている分、破壊に手間がかかるため高価になります。例えば、1m3あたり約10,000円~20,000円が目安です。
  • 石積み擁壁の場合(m2単価またはm3単価): 石の大きさや積み方(練積みか空積みか)によって大きく異なるため、一概には言えませんが、多くの場合、面積(m2)または体積(m3)で費用が算出されます。

2. 擁壁撤去の見積もりの主な内訳項目

信頼できる業者の見積書には、以下のような項目が具体的に記載されています。これらの内訳を理解することで、費用の透明性が分かり、他社との比較もしやすくなります。

  • 擁壁本体の解体・撤去費用: 上記の単価に基づいて計算された、擁壁そのものを取り壊す作業費用です。
  • 基礎の解体・撤去費用: 擁壁は地中に基礎を持っています。この見えない部分の解体・撤去費用も必要になります。基礎の深さや大きさによって費用は変動します。
  • ガラ(廃材)処分費用: 撤去作業で発生したコンクリートの破片や鉄筋などを、産業廃棄物として適正に処分するための費用です。廃材の重量や体積によって算出されます。
  • 重機回送・使用費用: バックホー(油圧ショベル)や大型ブレーカー、クレーンなどの重機を現場まで運搬し、使用するための費用です。
  • 残土処分費用(必要な場合): 擁壁の背面の土を掘削(鋤取り)したり、撤去後に土地の形状を整えたりする際に、余分な土(残土)が出た場合の処分費用です。
  • 仮設・養生費用: 工事中の安全確保や、粉塵・騒音の飛散防止のために、仮囲いや養生シートを設置するための費用です。
  • 諸経費: 現場管理費、書類作成費、交通費など、工事全体を管理・運営するために必要な経費です。

以前、あるお客様が他社で取得された見積もりについてご相談に来られました。その見積書には「擁壁撤去工事一式 〇〇円」としか書かれていませんでした。これでは、基礎の撤去費用やガラ処分費が含まれているのか、残土が出た場合はどうなるのかが全く不明瞭です。私たちは、現地調査に基づき、各内訳項目を詳細に記載した見積書を改めて作成し、一つ一つの項目の意味と費用の根拠をご説明しました。お客様からは「これなら費用の内容がよく分かって安心できる」とのお言葉をいただき、最終的にご依頼いただくことになりました。擁壁撤去のような専門的な工事では、この見積もりの透明性が業者選びの重要な判断基準となります。

【事例で見る】高さ・長さ・構造別!擁壁撤去の具体的な費用相場シミュレーション

擁壁撤去の費用は、様々な要因で変動するため、一概に「いくら」と言い切ることは難しいものです。しかし、具体的な事例を基にシミュレーションを行うことで、ご自身のケースに近いおおよその費用感を掴むことができます。ここでは、代表的な3つのケースを想定し、擁壁撤去の具体的な費用相場をシミュレーションしてみましょう。

(※注意:以下のシミュレーションは、あくまで一般的な条件下での概算費用です。実際の費用は、現場の状況、鉄筋の有無、作業の難易度、業者によって大きく異なります。必ず正式な見積もりでご確認ください。)

ケース1:一般的な住宅地の「コンクリートブロック積み擁壁」の撤去

  • 状況: 高さ1.5m、長さ10m、厚さ12cmのコンクリートブロック積み擁壁。基礎は比較的浅いものと想定。重機(小型バックホー)が問題なく進入できる現場。
  • 費用シミュレーションの内訳:
    • 擁壁本体撤去費: 1.5m × 10m = 15m2。単価を8,000円/m2とすると、15m2 × 8,000円 = 120,000円
    • 基礎撤去費: 状況によるが、約30,000円~60,000円程度。
    • ガラ処分費: 撤去するブロックや基礎の体積・重量によるが、約40,000円~70,000円程度。
    • 重機回送・使用費: 約30,000円~50,000円程度。
    • 諸経費: 上記合計の10%程度。
  • 合計費用目安: 約24万円~36万円程度

ケース2:高低差のある土地の「鉄筋コンクリート(RC)L型擁壁」の撤去

  • 状況: 高さ2.0m、長さ15mの鉄筋コンクリート(RC)L型擁壁。擁壁の厚みもあり、基礎も大きい。
  • 費用シミュレーションの内訳:
    • 擁壁本体撤去費(m3計算): 擁壁の体積を算出し、単価を15,000円/m3として計算。かなりのボリュームになるため、費用は大きくなります。概算で約30万円~50万円程度。
    • 基礎撤去費: L型擁壁は底版が大きいため、撤去費用も高額になり、約10万円~20万円程度。
    • ガラ処分費: 発生するガラの量が多いため、約20万円~35万円程度。
    • 重機回送・使用費: 大型ブレーカーなど特殊なアタッチメントが必要な場合もあり、約5万円~10万円程度。
    • 残土処分費: 擁壁背面の土を処理する必要があるため、別途発生する可能性が高い。
  • 合計費用目安: 約70万円~130万円程度(+残土処分費)

ケース3:隣家との境界にある古い「石積み擁壁」の撤去

  • 状況: 高さ1.2m、長さ8mの古い石積み(練積み)擁壁。隣家との間が狭く、重機が入りにくい。
  • 費用シミュレーションの内訳:
    • 擁壁本体撤去費: 重機が使えず手作業が多くなるため、作業員の人工(にんく)計算になることが多い。手間がかかるため、ブロック擁壁より割高になる傾向がある。概算で約15万円~25万円程度。
    • 基礎撤去費: 石積みの下の基礎の状態によるが、約3万円~5万円程度。
    • ガラ処分費: 石の処分費用はコンクリートガラと異なる場合がある。約5万円~8万円程度。
    • 諸経費・安全対策費: 狭所作業のため、通常より高くなる可能性がある。
  • 合計費用目安: 約28万円~45万円程度

以前、あるお客様から「擁壁の撤去費用、思ったより高いんですね」と言われたことがあります。その現場は、見た目は普通のコンクリート擁壁でしたが、図面を確認すると地中深くまで基礎が伸びており、背面の土を支えるために大量の鉄筋が使われている特殊な構造でした。私たちは、3Dの図解なども用いて、なぜこの費用が必要になるのか、安全に撤去するためにはどのような工程が必要なのかを丁寧にご説明し、ご納得いただきました。擁壁撤去の費用は、目に見える部分だけでなく、目に見えない地中の構造や、安全を確保するための対策に大きく左右されるのです。

なぜ高額に?擁壁撤去の費用を左右する要因と補助金活用による節約術

擁壁撤去の見積もりを取った際に、「なぜこんなに費用が高額になるのだろう?」と驚かれることがあるかもしれません。擁壁撤去は、単なる壁を壊す作業とは異なり、様々な要因によって費用が大きく変動します。ここでは、擁壁撤去の費用を左右する主な要因と、少しでも負担を軽減するための補助金活用などの節約術について解説します。

擁壁撤去の費用が高額になる主な要因

  1. 擁壁の高さ・厚み・構造: 最も基本的な要因は、擁壁自体の規模です。擁壁が高ければ高いほど、また厚みがあればあるほど、撤去するコンクリートやブロックの量が増え、費用は上昇します。さらに、内部に鉄筋が多く使われている強固な構造であれば、破壊に手間と時間がかかるため、費用はさらに高くなります。
  2. 擁壁の背面の状況(土圧・残土): 擁壁は土を支えているため、撤去する際には背面の土が崩れてこないように対策(土留め)をする必要があります。この対策が大掛かりになるほど費用がかかります。また、撤去作業に伴って、擁壁の裏側にあった土を掘削する必要が生じ、その土(残土)を処分しなければならない場合、別途「残土処分費用」が発生します。
  3. 現場の作業環境(重機の搬入可否): 現場まで大型のトラックや重機(バックホーなど)がスムーズに進入できるかどうかは、費用に大きく影響します。道が狭く、大型重機が入れない場合は、小型の機械を使ったり、多くの作業を手作業で行ったりする必要があるため、作業効率が落ち、人件費がかさみ、費用が高くなる傾向にあります。
  4. 隣接物との距離と養生の必要性: 擁壁が隣家や道路と非常に近い場所に設置されている場合、騒音や粉塵、振動が伝わらないように、また万が一の飛来物から保護するために、通常よりも厳重な養生(防音シート、養生パネルなど)が必要になります。この仮設・養生費用が、全体の費用を押し上げる要因となります。
  5. アスベストの含有: 古い擁壁では、表面の塗装材や、背面の裏込め材などにアスベスト(石綿)が含まれている可能性があります。アスベストの除去作業は、法令で定められた厳格な手順と管理体制が必要となるため、発見された場合は専門の除去費用が別途高額に発生します。

擁壁撤去の費用を抑えるための節約術

  • 補助金・助成金制度の活用: これが最も有効な節約術の一つです。多くの自治体では、がけ地の崩壊などによる災害を未然に防ぐため、危険な擁壁の撤去や改修工事に対して補助金や助成金を交付する制度を設けています。例えば、国土交通省の「がけ地近接等危険住宅移転事業」や、各市町村が独自に設けている「老朽危険空き家等除却補助金」などが、擁壁の撤去にも適用される場合があります。
    • ポイント: 補助金制度は、自治体によって名称、対象となる擁壁の条件(高さ、傾き、ひび割れの状況など)、補助率、上限額などが大きく異なります。また、申請期間が定められており、予算に達し次第締め切られることがほとんどです。まずは、擁壁が所在する市町村の建築指導課や都市計画課などの担当窓口に、「危険な擁壁の撤去に使える補助金制度はありますか?」と直接問い合わせてみることが重要です。 株式会社アライブでも、岡山市をはじめとする地域の補助金情報について、お客様への情報提供や申請サポートのご相談に応じています。
  • 他の工事とまとめて依頼する: 例えば、擁壁撤去と合わせて母屋の解体工事や、その後の外構・舗装工事などを同じ業者に一括で依頼することで、重機回送費や諸経費が一本化され、個別に発注するよりもトータルでの費用を抑えられる可能性があります。
  • 相見積もりで適正価格を見極める: 複数の専門業者から見積もりを取り、費用と作業内容を比較検討することで、不当に高額な業者を避け、地域の適正価格を把握することができます。

以前、あるお客様が老朽化した擁壁の撤去を検討されていましたが、費用の高さに悩んでおられました。私たちが岡山市の担当窓口に確認したところ、その擁壁が「老朽危険ブロック塀等除却促進事業」の対象となる可能性があることが分かりました。必要な手続きを経て無事に補助金の交付が決定し、お客様の費用負担を大幅に軽減することができました。補助金制度は、知っているか知らないかで大きな差が生まれるため、まずは専門家や行政に相談してみることが大切です。

安全第一で適正価格!擁壁撤去の優良業者を見分けるポイントと見積もり依頼のコツ

擁壁撤去は、土砂崩れの危険などを伴う可能性のある、非常に専門性が高く、何よりも安全が優先されるべき工事です。そのため、単に費用が安いという理由だけで業者を選ぶのは絶対に避けるべきです。ここでは、適正な価格で、安全かつ確実な擁壁撤去工事を行ってくれる優良な専門業者を見分けるための重要なポイントと、見積もりを依頼する際のコツについて解説します。

擁壁撤去を安心して任せられる優良業者の見分け方

  1. 専門資格者の在籍と豊富な実績: 擁壁工事は、建築工事よりも土木工事に近い専門知識が求められます。業者に「土木施工管理技士」や「コンクリート診断士」といった専門資格を持つ技術者が在籍しているかどうかは、その専門性を見極める大きな指標となります。また、ホームページなどで、擁壁の撤去や新設工事の実績が豊富に紹介されているかを確認しましょう。様々な現場を経験している業者は、高い技術力と対応力を持っています。
  2. 地盤や土質に関する深い知識: 擁壁は土を支える構造物であるため、その土地の地盤の性質や土の種類(粘性土、砂質土など)を理解した上で、安全な撤去計画を立てる必要があります。打ち合わせの際に、そうした土木的な視点からの説明があるかどうかを確認しましょう。
  3. 徹底した安全管理体制: 「どのように安全対策を行いますか?」と具体的に質問してみましょう。隣家への養生計画、作業員への安全教育、交通誘導員の配置、緊急時の連絡体制など、安全管理に関する計画が明確で、その説明に納得できる業者を選びましょう。安全をおろそかにする業者は、絶対に信頼してはいけません。
  4. 詳細で透明性の高い見積書: 前述の通り、見積もりの内訳が詳細で、各項目の費用根拠が明確に説明されていることが重要です。「一式」表記が多い見積書には注意が必要です。また、追加費用が発生する可能性のある項目(地中埋設物など)について、事前にリスクとして説明してくれる誠実さがあるかも見極めのポイントです。
  5. 建設業許可と損害賠償保険への加入: 解体工事や土木工事を行うための「建設業許可」を保有している正規の業者であること、そして万が一の物損事故や人身事故に備えた「損害賠償責任保険」に加入していることを必ず確認しましょう。保険証券のコピーの提示を求めるのも有効です。

擁壁撤去の見積もりを依頼する際のコツ

  • 擁壁の情報をできるだけ正確に伝える: 擁壁の種類(コンクリート、ブロックなど)、おおよその高さと長さ、図面(設計図や確認済証など)があれば、それを提示しましょう。情報が多いほど、業者はより正確な初期判断ができます。
  • 撤去の目的と後の利用計画を伝える: なぜ撤去したいのか(老朽化で危険、土地を広げたいなど)、撤去後にその土地をどう利用する予定なのか(再建築、売却、駐車場など)を伝えることで、業者もそれに適した撤去方法や整地の仕上がりを提案しやすくなります。
  • 現場の状況や懸念事項を共有する: 「隣家との距離が非常に近い」「前面道路が狭く大型車が入れない」「この植木は残してほしい」など、現場の状況や特に配慮してほしい点を事前に伝えましょう。

以前、あるお客様が擁壁撤去の相見積もりを取られた際、1社だけ費用が極端に安い業者があったそうです。しかし、その見積書を見ると安全対策費や養生費が計上されておらず、ガラ処分費も不自然なほど安価でした。私たちは、擁壁撤去における安全対策の重要性と、不適切なガラ処分がもたらすリスクをご説明し、費用の安さだけで選ぶ危険性をお伝えしました。最終的に、お客様は適正な価格で安全対策もしっかりと計画に盛り込んでいる弊社にご依頼くださり、「安物買いの銭失いにならずに済んだ」と安心されていました。擁壁撤去においては、価格以上に「安全・確実」であることが最も重要なのです。

まとめ

今回のコラムでは、「擁壁撤去の費用」という、専門性が高く、多くの方が不安に感じるテーマについて、擁壁の基本的な知識から、費用の仕組みや種類別の相場、費用を左右する要因と補助金制度の活用法、そして何よりも重要となる安全な工事のための優良業者の選び方まで、詳しく解説してまいりました。

擁壁撤去は、単にコンクリートの壁を壊す作業とは異なり、土砂崩れの危険を伴う可能性のある、高度な知識と技術、そして慎重な計画が求められる土木工事です。その費用は、擁壁の種類や規模、構造、そして現場の環境など、様々な要因によって大きく変動します。

費用を正確に把握するためには、まず擁壁の基本的な役割や種類を理解し、見積書の内訳をしっかりと確認することが大切です。また、自治体の補助金制度などを活用することで、経済的な負担を軽減できる可能性もあります。しかし、何よりも優先すべきは「安全」です。費用が安いという理由だけで業者を選ぶのではなく、擁壁工事の実績が豊富で、安全管理体制が徹底しており、誠実な説明をしてくれる信頼できる専門家をパートナーに選ぶことが、後悔のない擁壁撤去工事を実現するための唯一の道と言えるでしょう。

この記事が、擁壁のことでお悩みや不安を抱えている皆様にとって、正しい知識を得て、安心して専門家に相談するきっかけとなれば幸いです。

株式会社アライブでは、岡山地域密着をモットーに、空き家、建て替え時の解体作業から舗装工事までおこなっております。もちろん、このような専門的な擁壁の撤去・改修工事も、豊富な経験と確かな技術で安全第一に対応いたします。是非!解体の事なら株式会社アライブにお任せください!

その他のブログ記事/ OTHER BLOG /

岡山で解体のことなら
株式会社ALIVEへ

木造解体工事、鉄骨解体工事、RC解体工事、内装解体工事、アスベスト除去、プチ解体工事まで
安心してお任せください。地域密着・スピード対応!
お気軽にお問い合わせください。

住所:〒703-8216 岡山県岡山市東区宍甘368-3(国道250号線沿い)
電話番号:0120-812-181
受付時間:8:00〜19:00
定休日:なし

株式会社アライブの
スタッフ/ STAFF /

完全自社施工
だから安心

解体の事は何でも
ご相談ください

工務 押柄宏康

十川元気

中谷聖ニ

工事部長 沖田翼

WEBサイトから無料
お見積もりいただけます!!

このページの先頭へ戻る