現場ブログ
擁壁撤去の費用と補助金ガイド|危険な擁壁のリスクと資産価値を守る方法

こんにちは!岡山の解体専門業者の株式会社アライブです。
「自宅の敷地にある古い擁壁に、大きなひび割れが目立ってきて、大雨や地震のたびに不安になる…」「この擁壁を撤去したいけれど、費用が高額だと聞いて一歩が踏み出せない」「土地の売却を考えているが、不動産会社から『この擁壁が問題で、資産価値が下がってしまう』と言われた…」このように、ご自宅や所有地にある古い擁壁について、その安全性や撤去費用、そして大切な資産価値への影響に、深刻なご不安やお悩みを抱えている方は少なくありません。
この記事では、そんな皆様の不安やお悩みを解決するために、私たち解体・土木のプロフェッショナルが、危険な擁壁を放置するリスクから、撤去費用の相場、そして皆様の経済的負担を大幅に軽減できる可能性のある**「補助金・助成金制度」**の活用法、さらには擁壁撤去が土地の資産価値に与える影響、最後に補助金申請のサポートまで見据えた信頼できる専門業者の選び方まで、詳しく、そして分かりやすく解説いたします。
この記事を最後までお読みいただければ、「擁壁撤去」という専門的で費用のかかる工事を、単なる出費ではなく、ご家族の安全と大切な資産を守るための「未来への投資」として捉えることができます。そして、利用できる制度を賢く活用し、安心してプロジェクトを進めるための具体的な知識が身につきます。岡山で擁壁の老朽化にお悩みの方、土地の売却や有効活用を前に擁壁撤去をご検討中の方、そして費用を抑えつつ安全な工事を実現したいとお考えのご家族は、ぜひご一読ください。
目次
【セルフチェックリスト】あなたのところの擁壁は大丈夫?撤去を検討すべき危険なサインとは
擁壁の劣化は、静かに、しかし確実に進行します。大きな事故に至る前に、その危険なサインに気づくことが何よりも重要です。ご自宅の擁壁に、以下のような症状が現れていないか、まずはご自身でチェックしてみましょう。一つでも当てはまる場合は、専門家による詳細な診断をお勧めします。
5つのチェックリスト
□ 1. ひび割れ(クラック)がある
擁壁の表面に、髪の毛のような細いひび割れ(ヘアークラック)や、構造に影響を及ぼす可能性のある深いひび割れが入っていませんか?特に、横方向や斜め方向のひび割れ、ひび割れ箇所に段差が生じている場合は、擁壁の内部で構造的な問題が発生している可能性があり、危険度が高いサインです。
□ 2. 擁壁が膨らんでいる(はらみ出し)
擁壁の表面が、まるで“お腹が膨らむ”ように、外側にせり出してきていませんか?これは、擁壁の背後にある土の圧力(土圧)や、雨水による水圧に、擁壁が耐えきれなくなっている証拠です。崩壊の前兆である可能性が非常に高く、極めて危険な状態です。
□ 3. 擁壁が傾いている
擁壁全体が、前方または横方向に傾いていませんか?水平器などを当ててみると、わずかな傾きも確認できます。擁壁の傾きは、地盤の変動や、擁壁自体の強度が不足していることを示しており、放置すると傾きが進行し、最終的には倒壊に至る恐れがあります。
□ 4. 水抜き穴から水が出ていない、または壁から水が染み出している
擁壁には、背面に溜まった雨水を排出するための「水抜き穴」が必ず設けられています。この水抜き穴が土砂などで詰まり、機能していない場合、擁壁の裏側に過剰な水圧がかかり、擁壁を押し出す力となってしまいます。壁の継ぎ目やひび割れから水が染み出している場合は、水抜きがうまくできていない危険なサインです。
□ 5. 表面のコンクリートが剥がれたり、鉄筋が露出したりしている
コンクリートがポロポロと剥がれ落ちてきたり、内部の鉄筋が見えて錆びていたりしませんか?これは「爆裂」と呼ばれる現象で、コンクリートの中性化が進み、内部の鉄筋が錆びて膨張することで起こります。擁壁の強度が著しく低下している証拠であり、早急な対策が必要です。
以前、あるお客様から「擁壁の小さなひび割れを、長年そのままにしていた」というご相談がありました。私たちが現地を調査したところ、そのひび割れから雨水が浸透し、内部の鉄筋が錆びて、擁壁が大きく膨らんでいる危険な状態でした。お客様は、「ただのひび割れだと思っていたのに…」と大変驚かれていました。小さなサインを見逃さないことが、大きな災害を防ぐ第一歩なのです。
擁壁撤去の費用相場と、補助金を使った場合の自己負担額をシミュレーション
危険な擁壁の撤去が必要だと分かっても、やはり気になるのはその費用です。擁壁撤去は高額になりがちですが、補助金制度をうまく活用することで、自己負担額を大きく軽減できる可能性があります。ここでは、一般的な費用相場と、補助金を使った場合の費用シミュレーションを見てみましょう。
1. 擁壁撤去の費用相場(目安)
擁壁撤去の費用は、その種類や規模、現場の状況によって大きく異なります。
- コンクリートブロック積み擁壁の撤去費用: 1平方メートルあたり 約5,000円~15,000円
- 鉄筋コンクリート(RC)擁壁の撤去費用: 1立方メートルあたり 約10,000円~20,000円
2. 補助金を使った場合の自己負担額シミュレーション
それでは、具体的なケースでシミュレーションしてみましょう。
- 【設定ケース】
- 対象: 高さ2m、長さ15mの老朽化したコンクリートブロック積み擁壁(面積:30m2)
- 撤去費用の見積もり: 30m2 × 10,000円/m2(単価) + 諸経費 = 総額 800,000円
- 利用する補助金制度(仮定):
- 制度名:危険宅地擁壁等除却支援事業
- 補助率:対象経費の1/2
- 上限額:400,000円
- 【自己負担額の計算】
- 補助対象経費: 800,000円
- 補助額の計算: 800,000円 × 1/2 = 400,000円
- 上限額との比較: 補助額(400,000円)が、上限額(400,000円)の範囲内なので、400,000円が補助されます。
- 最終的な自己負担額:800,000円(総費用) – 400,000円(補助額) = 400,000円
このシミュレーションのように、補助金制度を最大限に活用できれば、自己負担額を半分にまで圧縮できる可能性があるのです。高額な擁壁撤去費用も、こうした制度を知っているかどうかで、その負担は大きく変わってきます。
以前、あるお客様が、老朽化した擁壁の撤去費用が200万円と高額なため、工事を諦めかけていました。しかし、私たちが岡山市の補助金制度を調べ、申請をサポートした結果、上限額である80万円の補助が受けられることになりました。お客様の自己負担額は120万円まで軽減され、無事に安全な擁壁への造り替え工事を行うことができました。「補助金がなければ、危ないまま我慢するしかなかった。本当にありがとう」というお客様の言葉は、私たちにとっても大きな喜びでした。
【岡山市の例も】擁壁撤去で使える補助金・助成金の種類と申請の流れ・注意点
擁壁撤去の費用負担を軽減する上で、最も有効な手段が、国や自治体が設けている補助金・助成金制度の活用です。ここでは、どのような制度があるのか、そして申請はどのように進めるのか、注意点も交えて解説します。
1. 擁壁撤去で使える可能性のある主な補助金・助成金制度
擁壁撤去「専用」の補助金は少ないですが、以下の事業の一環として、擁壁の撤去費用が補助の対象となる場合があります。
- がけ地近接等危険住宅移転事業: 崖崩れなどの危険が著しい区域にある危険住宅を、安全な場所へ移転する際に、既存住宅の解体費用(擁壁の撤去費を含む場合がある)などが補助されます。
- 老朽危険空き家等除却(解体)補助金: 周辺に悪影響を及ぼす可能性のある、老朽化して危険な空き家を解体する際に、その費用の一部が補助されます。空き家と一体的に危険な擁壁を撤去する場合、対象となる可能性があります。
- 危険宅地・擁壁等対策事業: 自治体によっては、がけ地や擁壁そのものの防災対策工事(撤去・改修)に直接補助を出す制度を設けている場合があります。
【岡山市で活用を検討できる可能性のある制度の例】
岡山市では、**「岡山市がけ地近接等危険住宅移転事業補助金」や「岡山市老朽危険空き家等除却促進事業補助金」**といった制度があります。ご自身の擁壁が、これらの制度の対象となる危険な住宅や空き家と一体のものであるかなど、条件に合致するかどうかを、市の担当窓口に確認してみることが重要です。
(※注意:補助金制度は、年度ごとに内容や予算、受付期間が変わります。最新の情報は必ず岡山市の公式ホームページや、担当窓口でご確認ください。)
2. 補助金申請の一般的な流れ
- 事前相談: まず、市役所の担当窓口(岡山市であれば都市整備局建築指導課など)に、ご自身の擁壁の状況を説明し、利用できる補助金制度があるか、また対象となるかの見込みについて事前相談します。
- 申請書の提出: 制度の対象となるようであれば、指定された申請書に、業者から取得した見積書や、現況写真、位置図などの必要書類を添付して提出します。
- 交付決定通知: 市役所が申請内容を審査し、補助金の交付が適切であると判断されると、「交付決定通知書」が届きます。
- 工事契約・着手: 必ず、この「交付決定通知書」が届いてから、業者と正式に工事契約を結び、工事に着手します。 事前に着手してしまうと、補助金の対象外となるため、絶対に注意してください。
- 完了報告書の提出: 工事が完了したら、領収書や工事写真などを添付した「完了報告書」を提出します。
- 補助金額の確定・交付: 市役所が完了報告書を審査し、補助金額が確定した後、指定の口座に補助金が振り込まれます。
3. 補助金利用の最大の注意点
- 必ず「契約・着工前」に申請する!
- 予算には限りがあり、先着順や抽選になることが多い!
- 申請には多くの書類が必要で、時間がかかる!
補助金の活用は、情報収集と早めの行動が鍵となります。まずは、私たちのような地域の事情に詳しい専門業者に、補助金の可能性についてご相談いただくのが、賢明な第一歩と言えるでしょう。
擁壁撤去は未来への投資!土地の資産価値がどう変わるかをプロが解説

老朽化して危険な擁壁の撤去には、確かに高額な費用がかかります。しかし、その費用を単なる「出費」として捉えるのではなく、ご家族の安全と、大切な土地の価値を守り、高めるための「未来への投資」と考えることができます。ここでは、擁壁撤去が土地の資産価値にどのような影響を与えるのか、プロの視点から解説します。
1. 危険な擁壁がもたらす「資産価値の低下」
まず、ひび割れや傾きがある危険な擁壁、あるいは現在の法律の基準を満たしていない「既存不適格擁壁」が存在する土地は、不動産取引において大きなマイナス評価を受けます。
- 売却価格への直接的な影響:土地を売却する際、擁壁の状態は必ずチェックされます。危険な擁壁がある場合、その土地は「瑕疵(かし)物件」と見なされ、買主から、擁壁の撤去・再構築費用に相当する額、あるいはそれ以上の大幅な価格の減額を要求されることがほとんどです。
- 買い手が見つかりにくくなる:そもそも、将来的に崩壊のリスクを抱えた土地を、好んで購入しようという人は多くありません。売却活動が長期化したり、最悪の場合、買い手が全く見つからなかったりする可能性もあります。
- 住宅ローンの審査への影響:その土地を購入して家を建てようとする人が、金融機関に住宅ローンを申し込んでも、擁壁のリスクを理由に、担保評価が低くなり、融資が承認されない、あるいは減額されるケースもあります。
2. 擁壁撤去による「資産価値の保全・向上」
一方で、費用をかけて危険な擁壁を撤去し、安全な状態にすることで、これらのマイナス要因は解消され、土地の資産価値を本来あるべき姿に戻し、さらには向上させることが可能です。
- 瑕疵の解消による売却の円滑化:擁壁という大きなリスクがなくなることで、土地の安全性が確保され、買い手にとって魅力的な物件となります。これにより、よりスムーズに、そしてより適正な価格で売却できる可能性が高まります。
- 土地の有効活用範囲の拡大:危険な擁壁のために利用が制限されていた土地部分も、安全になることで、駐車スペースを広げたり、建物を建てられる範囲が広がったりと、土地全体の有効活用に繋がります。
- 将来への安心感という無形の価値:土地を売却するのではなく、ご自身やご家族が住み続ける場合でも、擁壁の崩壊リスクという日々の不安から解放され、**安心して暮らせるという、何物にも代えがたい「無形の価値」**を手に入れることができます。
以前、あるお客様が相続された土地の売却をご検討されていましたが、敷地にある古い石積み擁壁が「既存不適格」であることが判明し、不動産会社から「このままでは相場の半値でも売れるかどうか…」と言われ、途方に暮れていました。私たちは、擁壁の撤去と、宅地造成の許可を取り直した上での安全な擁壁の再構築をご提案しました。確かに初期投資はかかりましたが、結果として、その土地は周辺相場と同等の価格で、すぐに買い手が見つかりました。お客様からは、「あの時の投資判断が、資産を大きく守ることに繋がった」と感謝のお言葉をいただきました。擁壁撤去は、まさに未来の資産を守るための賢明な選択なのです。
補助金申請もサポート!擁壁撤去を安心して任せられる専門業者の見分け方
擁壁撤去という、専門性が高く、費用も高額で、さらには補助金申請といった煩雑な手続きも絡んでくるプロジェクトを成功させるためには、信頼できる専門業者をパートナーに選ぶことが何よりも重要です。ここでは、擁壁撤去を、補助金申請のサポートまで含めて安心して任せられる、優良な業者を見分けるためのポイントを解説します。
擁壁撤去を任せる業者選び、5つのチェックポイント
- 擁壁工事(土木)の実績と専門知識が豊富か:これが最も重要です。単なる解体業者ではなく、擁壁の撤去や新設といった「土木工事」の豊富な実績があるかを確認しましょう。ホームページの施工事例で、擁壁工事のビフォー・アフター写真などが多数掲載されている業者は信頼できます。また、「土木施工管理技士」などの専門資格者が在籍しているかどうかも、技術力を見極める大きな指標となります。
- 地域の補助金制度に精通しているか:「お住まいの地域で、擁壁撤去に使える補助金制度についてご存じですか?」と、打ち合わせの際に直接質問してみましょう。優良な業者は、岡山市をはじめとする地域の補助金制度について常に最新の情報を収集しており、お客様の状況に合わせて、活用できる可能性のある制度を積極的に提案してくれます。
- 補助金申請のサポート体制が整っているか:補助金の申請には、専門的な内容を記載した計画書や、詳細な見積書、図面など、多くの書類が必要です。これらの煩雑な書類作成をサポートしてくれたり、行政窓口との事前協議に同行してくれたりといった、具体的なサポート体制が整っている業者であれば、非常に心強いパートナーとなります。
- 安全管理体制とリスク説明が徹底しているか:擁壁撤去は、土砂崩れなどの危険を伴う工事です。現地調査の際に、その現場特有のリスクを的確に指摘し、それに対する具体的な安全対策(土留めの方法など)を、分かりやすく説明してくれる業者を選びましょう。安全をおろそかにし、費用の安さだけを強調する業者は絶対に避けるべきです。
- 見積書の内訳が詳細で、費用の根拠が明確か:「擁壁撤去工事 一式」といった大雑把な見積もりではなく、「本体撤去費」「基礎撤去費」「ガラ処分費」「残土処分費」「安全対策費」といった内訳が詳細に記載され、それぞれの費用の根拠を丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。
私がこの業界で尊敬するある先輩は、常々「俺たちの仕事は、お客様の不安を取り除くことだ」と言っています。危険な擁壁への不安、高額な費用への不安、そして煩雑な手続きへの不安。これら一つ一つの不安に寄り添い、専門家として具体的な解決策を示し、お客様が安心して未来への一歩を踏み出すお手伝いをすること。それこそが、私たちが目指すべき姿だと考えています。業者選びとは、まさに、そんな「不安を安心に変えてくれるパートナー」を探す作業なのです。
まとめ
今回のコラムでは、「擁壁撤去の費用」というテーマについて、単なる価格解説に留まらず、危険な擁壁を放置するリスク、経済的負担を軽減するための「補助金制度」の活用法、そして擁壁撤去が土地の資産価値に与える影響という、より深く、そして皆様の将来に直結する視点から詳しく解説してまいりました。
老朽化して危険な擁壁は、ご家族や近隣の安全を脅かすだけでなく、大切な土地の資産価値をも大きく損なう、静かな時限爆弾のような存在です。その撤去には確かに高額な費用がかかりますが、国や自治体の補助金・助成金制度を賢く活用することで、自己負担額を大幅に軽減できる可能性があります。
そして、擁壁撤去を、単なる「出費」ではなく、安全な暮らしと、土地という資産の価値を守り、高めるための「未来への投資」と捉えること。その上で、擁壁工事に関する深い専門知識と、地域の補助金制度に精通し、申請までを力強くサポートしてくれる、信頼できる専門業者をパートナーに選ぶこと。これが、後悔のない擁壁撤去プロジェクトを成功させるための、最も重要な鍵と言えるでしょう。
この記事が、ご自宅や所有地の擁壁のことでお悩みや不安を抱えている皆様にとって、その問題を解決し、安心して次の一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。
株式会社アライブでは、岡山地域密着をモットーに、空き家、建て替え時の解体作業から舗装工事までおこなっております。もちろん、このような専門的な擁壁の撤去・改修工事も、豊富な経験と有資格者による確かな管理体制で、補助金の活用も含め、お客様にとって最善のご提案をさせていただきます。是非!解体の事なら株式会社アライブにお任せください!
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